「ふわふわする」因と縁
- 森田宗孝
- 2023年2月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月3日
今週の木曜日に「ふわふわする」といって来られたTさん。「ふわふわするから」と来るのをやめたKさん(動きたくないから)。この二人の他にも「職場で『ふわふわする』って言っていた人が二人いました」と聞きました、木曜日に。
なぜこのタイミングで「ふわふわする」が重なったのか。先週まで暖かい日が続いていました。そして火曜日から気温が下がりだし、水曜日、木曜日と急に冷え込みました。気温が下がったから「ふわふわする」が増えたんじゃないかと思いました。脳が酸欠になると頭痛、めまい、吐き気 がでてきます。暖かかったから薄着にしていたところに急に気温が下がって肩や首が冷えて緊張して、頭へいく血流が低下して「ふわふわする」がおこったのでは、と。

↑:庭の梅の木 2月18日
■因(いん)と縁(えん)
因縁(いんねん)は仏教から来た言葉です。原因の因とご縁の縁、ものごとは、こちら側にある因と自分の外側にある縁とが重なって起こる、という教え。
確かに、気温が急に下がっても、誰もが「ふわふわする」わけではありません。脳の酸欠が起こる人には、何か原因となるものがあったり、あるいは縁となるものが複数あったりします。原因になるものとしては、呼吸が弱かったり、酸素を運ぶ赤血球が少なかったり、生まれつき血管が細かったり、、、。 縁になるものとしては、疲れ、運動不足、脱水、ストレス、など。これらは血流を悪くする条件なので。
一つだけの原因や条件で起こっていることはない、というブッダの知見は、「ふわふわする」という症状がおこったときに、自分の身体や生活を見直してみたら、と言ってくれているよう。
■Tさんのケースは
午後3時過ぎに「今日、これから行ってもいいですか?」と電話をかけてこられたTさん。お仕事の帰りに森田のところへ来られました。「ふわふわする」で整体に来ようとTさんが思われたのは、以前に減ったことがあったから。Tさんは昨年11月の半ばに交通事故で追突され(因)、それから頭痛と「ふわふわ」が続いていて、1月に森田のところへ来られて3週間前に4回目をして、それから「ふわふわ」がだいぶ減っていました。しかし昨日からまた「ふわふわがきつくなって」と。「仕事が忙しくて休めなくて」という縁もあり。
施術の目標は循環です。
うつ伏せで寝てもらって、身体に触れてみるとパーンとした反発が足にも腰にも肩にも。流れてないってことですね。まず、首の付け根の肋骨にアプローチして肋骨の動きを。次に下部の肋骨で横隔膜の動きを。この時点でパーンとした皮膚の張りは減ってきました。そして骨盤のバランスをみてから、一度起きてもらって。ふわふわ感を聞くと、あまり変わってない、とTさん。
今度は仰向け(あおむけ)になってもらって、身体のバランスを、そして首へ。「このへんがすごく痛い」とTさんが押さえた辺りをみて、、、。
結果は、「首の痛みは、まだあるけど減りました」「ふわふわ感は、今はないです」と。
■後日談
Tさん、今週来られました、6か月ぶり。
あれから4ヶ月は、ふわふわしてなかったけど、ストレスが強くなって、また出てきた、と。頭痛もでてきたとのこと。
ということで、今回も循環を目的とした施術を。横隔膜の締まり感、骨盤の形、呼吸の切り替え、などやって「どうですか?」と聞いたら、首にハリが、、と。右側に緊張があった。これは歪みを止めてるための防御としての緊張で、生理的に正しい反応。なので、筋肉を直接ゆるますことはしないで、頚椎のラインを合わせて、防御する必要がなくなるように。
これで落ち着いたので終了。今はふわふわしてないですとTさん。「通った方がいいですか?」と聞かれたので、「また来たくなったら」と答えました。彼女は、心配しやすいので、自分が「病人」だというのを忘れてほしいので、回数券はすすめませんでした。彼女は車で45分かるし、子どもさん小さいし、お仕事、休みにくいので。
また、気になったときに、思い出したときに来てくれたら 笑
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